全人口の上位2%の高IQ保持者しか入会することが許されない。それがMENSA！
そんなメンサに入ってると就活には有利なのだろうか。実際に履歴書の資格欄に「2012年 JAPAN MENSA 入会」と書きまくっていた自分の経験談を書こう。

３つの反応パターン

９５％は無関心

残念ながら殆どの面接ではメンサに触れられない。当時(2013年前後)は知名度が圧倒的に低かったから、そもそもメンサを知ってる人が少なかったというのもある。
見かけない資格だから一応聞いとこうって感じの面接官もいたけど、説明してもそこから話が広がらない。
「このメンサっていうのはどういうものですか？」「入会試験があるんですか？」「そういう団体があるんですね〜」で終わり。メンサとかIQとかよく分からないから掘り下げないでおこうって感じ。
あるいは何やらヤバイ奴が来たと思って内心ドン引きしていたかもしれない。
メンサを知ってる面接官がたまにいるけど（意外と普通っぽいな・・・）という心の声が聞こえてくる感じの反応。まぁ、実際のメンサ会員って意外と普通だからな。

反応がイマイチでも普通に面接は通るから減点はされてない印象。
ただし「メンサはIQが高い人だけが入れる団体です」って説明するのが毎回ちょーーー恥ずかしい。

４％はめっちゃ喜ぶ

稀に、メンサを知ってる面接官にかなりのテンションで喜ばれる。大抵は１次面接、２次面接を担当する若い面接官さんがそんな感じ。
なんなら一言目が「履歴書見て驚いたんだけどメンサに入ってるの！？凄いね！！」だったりする。まるで有名人に出会ったみたいに凄いハシャグ。
そういう面接官さんは何を言っても褒めてくれる。「理系だったの！？凄い！！」「ロードバイク乗ってるの！？凄い！！」「教員免許持ってるの！？凄い！！」。
なろう系ラノベの主人公ってこんな気分なのかも・・・。そんな想像をせずにはいられない。

さすがに何か勘違いされてるなと思い、「いやでも５０人に１人は入れるので、意外と凄くないですよ・・・」とか謙遜する。それでも「５０人に１人ってやっぱり凄いよ！ぜひうちにきて欲しいよ！」とか言われる始末。
そういう場合はほぼ１００％最終面接までスルスル辿り着く。面接官さんが内部で猛プッシュしてくれているのだろうか。ありがたや。

多分こういう企業はメンサ会員に限らず、就活生の良いところを積極的に評価しているんだろう。入るならこういう所に入りたいと思った。

１％は怒る

ある会社の説明会&筆記試験へ行った時のこと。地獄の面接が待ち受けていた。
会場に社長の訓示が飾ってあったり、会社説明の内容が「弊社は毎年黒字！社長凄い！」しかなかったり、ヤバイ雰囲気がプンプンな企業だった。
筆記試験を終えると何の説明もなくビデオ上映開始。「人類の起源に迫る！」みたいなNHKの特番をしばらく見せられる。一体何の時間だ・・・と全員が思っていたであろう。
３０分くらいでビデオを止められ、説明会は終わりだというアナウンス。いやだからあのビデオタイムは何だったんだよ！
「皆様お帰りください。なお少し聞きたいことがありますので、今からお呼びする方は残ってください。」と言われ、自分を含め３０人中５人ほどが残される。
何だ何だと思ってたら、呼ばれた先で何の説明もなく１次面接が開始された。つまりさっきの時間にこっそり採点してた訳だ。

面接官の態度や質問内容にもヤバみを感じていたが、メンサの説明をしたところで面接官の態度が激変。
「もし自分よりIQ低い人が上司だったら言うこと聞かないってこと！？」と怒りはじめた。
ただメンサに入ってると言っただけだぞ・・・！このヒステリックババア、とんでもない想像力だッ！！
その後も面接官の機嫌は戻らず、気分の悪い面接が続いた。

メンサにはヤバイ企業を識別する機能があるのかもしれない。ただし一方的に怒られるという判別方法だが。

結論

結論としては資格欄にメンサと書くと有利になる場合もごく稀にある。
個人的には、そこがどんな会社か判断する材料にもなるから書くだけ書いておくことをお勧めする。

マジで優秀な人材を求めてる会社は、メンサ会員かどうかなんて気にせず実際には何ができるのかを聞いてくる。
スキあらば褒めてくるタイプの会社は社員にとっても居心地いい会社に違いない。そういう会社に限って業界シェアNo.1とかのニッチを獲得済みで、熾烈な競争とは無縁なこと多い…。マジ優良。
メンサというだけで敵視してくる会社はヤバイ。楯突く危険性が０の奴隷社員を求めているから逃げろ。

小ネタ

コレクター系企業には注意！

当時、メンサ会員と企業をマッチングするという変わった就活サイトが出現してメンサ界隈がザワついた。登録してみるとメンサ会員を欲しているという企業の紹介が１つだけきた。
その企業は人材派遣の会社らしく、HPを見ると社員の顔写真がズラッと並び、一人一人の自慢ポイントが書かれていた。それにゾッとしてそっ閉じ。

同様に自惚れたベンチャー系企業にも気をつけないといけない。説明会では「あの社員は国家公務員を蹴ってウチに来てくれた」「この社員は京大卒」「あの社員はSPIがほぼ満点」などの社員の自慢が続く。
面接を受けてみるとメンサ会員であることに凄くいい反応を示してきた。結局そこは最終面接でお祈りされたが、きっと今頃は「うちはメンサ会員を落としたことがある」と自慢していることだろう。

いくら反応が良くても、箔を付けるためにメンサ会員を欲しいているコレクター系企業には気をつけよう。扱いがよくないことは目に見えている。

メンサ会員はSPI試験で何点取れるか

SPI試験とIQテストは一部似ている気がする。メンサ会員はSPI試験でどれくらいの点数を取れるのだろうか。
SPIの勉強をすべきなのか悩みつつ、でもリクルートの金儲けに協力したくないと思って結局ノー勉で挑んでいた。
自分でもずーーーっと気になっていたが、就活をしている中でSPIの得点を教えてくれる企業が１社だけあった。
それによると上位8%くらいの得点だそうだ。認知能力×勉強量で得点が決まるとしたら、まぁ妥当な順位な気がする。
個人的にはそれくらい取れてるなら頑張って勉強しなくてもいいかな〜と思う。