発光キノコ栽培 : ワサビタケ説明書編

説明書の翻訳

ワサビタケの栽培キットの説明書を訳した。直訳ぎみだけどニュアンスは伝わるだろう。

きのこ栽培に理想的な原木はどう作るか

きのこ栽培のために適切な原木を選択することはとても重要だ。きのこをたくさん収穫でき、問題も少なくなるような原木を選ぶ方がお得だ。ベーシックなやり方だと、原木は可能な限り緑で生きている、切り出したての、見た感じ虫も病気もないものが良い。理想的なきのこ原木は真っ直ぐで枝の切り痕が少なく、直径2-4インチのものが良い。もちろんそれより大きくても小さくてもダメじゃないが、このキットには6-10インチの長さの直径2-4インチの原木に打つのに十分な種駒が入っている。
(訳者注:1インチは2.54cm)

木の種類の選択

ワサビタケは幅広い種類の木を腐食する。きのこのためには堅い木の方がより良い。もし原木からたくさん収穫したければ、育てようとしているきのこにベストな木の種類を選択することを勧める。ワサビタケならば堅い木であるオークで育てるのがベストであり、あるいは他の堅い木を使うのが良い。このキットで使うために原木を入手するベストな方法は、トリミングが必要な自分の木をカットするか、薪屋さんか森林伐採会社に連絡することだ。

接種

原木を切り出してからできるだけ早く種駒を打つのがどんな場合でもベストであり、それは新鮮な原木は高い湿度を持ち、菌糸体(菌類)は養分を得るためにこの湿度を必要とするからである。種駒打ちの準備ができたら原木を切り出そう。

必要なもの:全てのアイテムはこのキットに入っている。ただし電動ドリルと5/16’のドリル刃、新鮮な原木だけは用意する必要がある。
(訳者注:5/16″‘は7.94mmのこと。日本なら8mmのドリル刃を用意すればOK)

種駒

菌糸体は”プラグ”や”種駒”と呼ばれる木のプラグに育っている。種駒はきのこの白い菌糸体が育ち、くっ付いている木の駒からできている。それぞれのプラグが菌糸の”ユニット”であり、それ自体の木質から栄養を得ている。一度原木へ打ち込んだら、菌糸はプラグから原木へ広がり、種駒を打ったそれぞれのポイントと連結する。

原木の穴あけ

穴の縦列の間隔を狭くすれば、理想的な環境において、季節の終わりには原木が完全に菌糸に覆われることが保証される。これは1週間に1インチ、縦方向に成長することを意味する。

菱形パターン

穴は下図のパターンで開けられており、このパターンは原木の前半分だけ続いている。その結果、開けられた穴が互い違いの列となり菱形のパターンを形成する。我々は菱形パターンが最も早く、かつ最も実際的であり、特に原木が滑らかでも真っ直ぐでもない時にはなおさらであることを発見した。これは正確である必要はない。多くの場合に最後の穴の列は一つ前の列のすぐ近くに開けることになり、穴と穴が近くなるが、これが害になることはない。

種駒打ち

1インチの深さにドリルで穴を開けた後に穴に種駒を挿入し、プラグの頭が原木の表皮と同一かそれ以下まで入るよう1、2回叩く。たいてい1インチの深さの穴は、プラグの長さよりもわずかに深く、底の小さい空間は孵化する空間として役に立つ。深すぎる穴は更に有益かもしれないしそうではないかもしれないが、浅すぎる穴は菌糸の成長に害を与える。全てのプラグを打ち込んだ後に、きのこの菌糸は腐食を始め、未来の収穫のためにの原木の上で多かれ少なかれ実を結ぶ。

*注意*

ロウソクを使う時は常に気をつけるべし。燃える物の近くで使うことは絶対にダメ。

ワックス付け

このステップは他のステップと同じくらい重要である。我々の見解では、ワックス付けは最重要である。菌糸へのワックス付けをしなければ、菌糸は死んでしまう。湿度が減り、新しい穴が汚染されるのを防ぐために、ワックス付けで菌糸を接種した箇所を密封する。ワックスは温かく溶けている液体の状態で使わなければならない。そのためにこのキットにはパラフィンワックスのロウソクが入っており、あるいはこれを鍋で溶かして刷毛で塗っても良い。

穴に種駒を打った後に、キャンドルに火をつける。火を下にして数秒燃やし、種駒を打った箇所の上と周囲を完全にワックスが覆い密封するようにロウを垂らす。全ての穴を密封するまで続ける。ワックスが乾き固まってから原木を動かし次の穴へ移る必要があるため、この作業を終えるには少し時間がかかるだろう。このステップが終わってから、原木での栽培が完了するまでは1-3ヶ月かかる。原木をなるべく高温多湿の環境、最適なのは直射日光と風の当たらない℉74くらいの環境に置くか、あるいはテラリウムで栽培してもよい。菌糸が蔓延するまで、必要ならば湿度管理のために、2週間に1度、室温の水に6-8時間つける。原木の切り端に白い菌糸が見られたら、もうすぐきのこが発生するのだと分かる。しれは白くてフワフワしている。これは白いカビに似ているが、菌糸として種駒を打った穴の周りから発生し成長を続け、時間が経つにつれて更に成長していくのが見て分かる。

端書き

このキットに入っている種駒も光る。もしそれを見たければ種駒を原木に打つ込む前に、完全な暗闇へ種駒を持って行き、数分目を慣らして見てみよう。

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