「フリクリ-FLCL-」の舞台モデルを探せ!
フリクリの舞台はどこなのだろう。聖地巡礼に行きたい。あの河原へ行ってマミ美やナオ太の気持ちを味わいたい。だって自分の一番好きなアニメだから。
というわけでフリクリの舞台のモデルとなった場所を調べてみた。
作品の舞台「疎瀬市」
まずフリクリの作品内では舞台がどう描写されているのか。物語の舞台は疎瀬市。特にフリクリ小説版では舞台設定が詳しく記述されている。
街は疎瀬市という地方都市にあった。駅前には政府からの交付金でできたオブジェが無意味に高くそびえる、どこにでもあるような街である。
一本の大きな川が昔ながらの田園と新興都市を区切っていて、その河原、疎瀬橋という橋のたもとで、ナオ太とマミ美はよく一緒に過ごしていた。
小説版を読めばこの舞台設定に込められた意味がよく分かる。都会でもなく、かといって田舎でもいられない街。誰も外に出ていきたいと思わない程度には発展してしまった街。白い煙で覆われたこの街で、自分は一生を過ごすのだろうか。そんな閉鎖感を表現するための舞台設定。
アニメ版では舞台設定についてはそんなに印象的には描かれていない。でもこの舞台設定を意識しておいた方がフリクリの物語をよく味わえるはず。だからフリクリ小説版は本当にオススメ。フリクリ好きなら絶対に読んだ方がいい!
ちなみにアニメスタイルのフリクリ特集でも書かれていたけど、この舞台設定は漫画「惡の華」と似ている。あっちはもっと象徴的に舞台が使われているけどね。「街の閉鎖感」。これが2作品の意外な共通点。
舞台のモデルは?
まずネットで検索。ほとんど情報がない。今時のアニメは制作側が舞台を公にして町おこしとかやっちゃうのに。さすがにフリクリは2000年のアニメだ。自分で能動的に舞台を特定していかないといけない。しかも調べる対象は日本全国だ。
と思っていたら2005年の上映イベント「フリクリのナマコメ」で舞台のモデルの話が出てたらしい。以下の2chの書き込みが、舞台モデルについてネットで得られる現在唯一の手がかりだと思われる。
エンディングの話だけど、原画の人手をエンディングまでまわす余裕なくて
摩砂雪さんが1話に原画とかやってなかったんで、摩砂雪さんが当時実写やりたがってて
実写で行こうって話になったんだと。
「監督がいなきゃできないよ~」って摩砂雪さんに言われて横浜の奥まで出むいたそうな
ロケ地はガイナの近くと横浜の奥
本編の川とかのモデルは平松さんの出身地の近くの豊橋
帰省したときに風景の写真を撮ってきたんだって
FLCL フリクリ 12
なるほど、舞台は愛知県の豊橋か。・・・ってめっちゃ地元じゃん。自分、豊橋生まれの豊橋育ちっすよ!
自分がフリクリを好きになったのもナチュラルにナオ太に共感していたからかもしれないね。
ちなみに平松さんっていうのはフリクリで設定や作画監督とかしてた平松禎史さん。平松さんの地元が豊橋市の隣の豊川市だったから舞台モデルになったようだ。ありがたやありがたや。
ではあの川はどこなのだろう。ヒントはアニメ内にあった。フリクリ4話でアマラオが恐怖の大ちゃんの落下地点を地図上に表示する場面。赤く光ってるのはナオ太の家ね。
そして実際の豊橋周辺の地図。途中で分かれてるのは豊川と、その分流である豊川放水路。
明るさ調整したり回転させて比較すると・・・。
似てるーーーーー!!!!というわけでフリクリの舞台となった川は豊川か、豊川放水路のどちらか。じゃあそのどっちがフリクリの川なのか。
川のモデルは?
より詳しいヒントはフリクリ1話とフリクリズムにあった。
アニメ1話冒頭の疎瀬市全景。一番下の鉄橋がマミ美とナオ太がイチャついてた疎瀬橋。
フリクリズムの疎瀬市全景の設定画。アニメ版のカットの外側も書かれている。
疎瀬橋のかかっている川には「放水路」と書かれている。そして手前で分岐しているもう一方の川には「本流」とある。つまりアニメ内の川のモデルは豊川放水路!!
舞台のモデルが判明したところで、今度は聖地巡礼に行ってきます!地元だからいつでも行けるからね!!
おまけ
ここの舞台は豊橋なんだな〜と思いながらフリクリ見てたら、もう一つ豊橋が舞台だという証拠を見つけた。フリクリ6話でハル子とナオ太が路上生活を送っている場面。
段ボールの文字に注目。地元民にはおなじみのロゴマークが・・・。
豊橋名物ヤマサちくわ!
こんな小ネタまであったとは。見れば見るほど新発見。やっぱりフリクリは凄い。
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